終盤は枚数じゃない:確定石(安定石)の数え方
終盤で負けるあるある。
- 「中盤でだいぶ勝ってたのに、最後に逆転された」
- 「枚数は多かったはずなのに、なぜ…?」
答えはだいたいこれ。
終盤は“今の枚数”より、“確定石(安定石)”の数が強い。
安定石(stable discs)は、最後までひっくり返らない石。
これを数えられるようになると、終盤の判断が一気に安定する。
0. 安定石(確定石)とは?
安定石=以後どんな手順でも裏返らない石。
- 角は100%安定石
- 角から連結した辺(条件つき)も安定石になりやすい
- 中央の石は基本、不安定(最後までひっくり返り得る)
終盤は、
- 不安定な石=“借り物”
- 安定石=“確定得点”
みたいな感覚で見ると強い。
1. 数え方の基本:まず角→辺→内側の順
終盤で安定石を数えるときは、順番がある。
- 角(確定)
- 角に接する辺(連結で確定していく)
- 辺が確定した結果、内側まで確定する石(条件つき)
入門としては「角と辺」を数えられれば十分。
2. ステップ1:角を数える(絶対に間違えない)
角は4つ。
- a1 / h1 / a8 / h8
自分が取っている角の数=そのまま安定石の数(最低保証)になる。
角が1つ増えただけで、終盤の期待値が大きく変わる。
3. ステップ2:角から“連結している辺”を数える
角を起点に、同じ色が途切れずに続いている辺の石は、安定石になりやすい。
例:a1角が黒なら、上辺 a1→b1→c1→… のように
a1から同色が連結している部分はまず安定石候補。
例:a1から上辺が連結している(ここは数えやすい)
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
この場合、少なくとも
- a1 は確定
- b1, c1, d1 は「角から連結している」
ので、終盤の感覚としては「ここは安定寄り」と見てよい。
4. 重要:辺の安定は“端からの連結”で決まる
辺の安定石は、基本的に 角(端)からの連結が鍵。
よくある間違い:辺に並んでるだけで安定だと思う
角が絡んでいない辺の並びは、だいたい不安定。
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
上辺に黒が並んでいても、a1やh1が黒角でないなら、これは確定しない。
むしろ割り込みや角取りで崩れることがある。
5. ステップ3:反対側の角からも数えて“挟む”
辺は、両端(両角)から同色が伸びてきて、途中でつながると強く確定する。
- a1側からの連結
- h1側からの連結
この2つが合体すると、その辺はかなり安定になる。
例:両端から詰めていくイメージ
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
この形は、角が両方黒なら「上辺が固まっていく」方向。
入門では「角からの連結が伸びている=安定石が増える」と理解すればOK。
6. 実戦用:安定石カウントの“超簡易”ルール
厳密な安定石判定は深いけど、実戦で使うならこれで十分強い。
ルールA:角は100%安定(即カウント)
自分の角の数=最低保証の安定石。
ルールB:角から途切れず連結している辺は安定として数える(まずOK)
角→同色→同色…が続いているところは、終盤の判断材料として数えてよい。
ルールC:角がない辺/途中から始まる辺は数えない(保留)
「辺に並んでる」だけは不安定。安定として数えると事故る。
7. 何に使う?:終盤の手選びが変わる
安定石を数えると、終盤の判断がこう変わる。
- 「今たくさん返せる」より
「安定石が増える」手を選ぶ - 「枚数が増える」より
「相手の安定石を増やさない」手を選ぶ - 「危険な角取り」を避けられる
(角を取っても相手の辺が育つなら損、などが見える)
8. ミニ練習:どこまで安定石として数える?
Q1:これは何個“確定”っぽい?
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
考え方:
- a1は確定(1)
- b1, c1, d1は角から連結してるので“確定寄り”として数える(+3)
- 合計4個を安定石の目安として見る
Q2:これは数えない(保留)になりやすい
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
考え方:
- 角がないので、辺の並びは確定扱いしない
- 終盤の読みでひっくり返り得る
まとめ:終盤は“確定点”を数えるゲーム
- 枚数は変動する。不安定な石は最後に裏返る
- 角は100%安定石
- 辺は「角からの連結」で安定石になっていく
- 終盤は「安定石が増える手」を優先すると勝ちやすい