終盤の読みの基本:2手読み→4手読みのやり方
終盤で勝てるようになる一番の近道は「読み」を鍛えること。
ただ、いきなり完全読み(最後まで読む)を目指すとしんどい。
だから最初はこれだけでOK。
2手読み(自分→相手)を正確に
→ それができたら 4手読み(自分→相手→自分→相手) に伸ばす
この記事は、終盤の読みを“手順”として身につけるためのやり方をまとめる。
0. 読み=「手の列挙」じゃなく「候補の削り」
終盤の読みで一番大事なのは、最初に候補を増やしすぎないこと。
- 候補手を全部読む → 無理
- 危険手を捨てて、読む対象を減らす → できる
終盤でまず消す候補はだいたいこれ。
- 角を渡す手(角筋が開く手)
- パスが起きそうで手番が崩れる手(入門でも警戒)
- 相手の確定石が増える手(角・辺が育つ手)
1. 2手読みのやり方(テンプレ)
2手読み=
- 自分の候補手を1つ選ぶ
- そのあと、相手の最善っぽい応手を1つ(または2つ)読む
- その2手後の局面を評価する
2手読みの評価ポイント(終盤用)
2手後にこれを見る。
- 空きマスは減った?(終盤が進んだ)
- 角/辺の確定石は増えた?(誰が得した?)
- パスは起きそう?(手番がズレる?)
- 次の相手の選択肢は増えた?減った?(相手が自由?)
図:2手読みの練習用(候補1つから)
黒番。candidateを打ったあと、白の応手を考える。
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
この局面では、
- 黒が f6 に打つ
- その後、白がどこに打てるか(白の合法手)を列挙
- 白の「一番嫌な応手」を想像(角筋/辺/確定石/パス絡みを優先)
これを1回やるだけで2手読み。
2. 2手読みのコツ:相手の応手は「一番嫌なやつ」から読む
相手は優しくない。
あなたが得する応手を選んでくれることはない。
相手の応手候補が複数あるなら、読む順番はこれが効率いい。
- 角が取れる手
- 辺が安定する手(角と連結する手)
- あなたにパスを強制する手
- 大返しで確定石が増える手
この順で見れば、「致命傷」を先に発見できる。
3. 4手読みのやり方(2手読みを2回つなげる)
4手読み=難しく感じるけど、やってることは
2手読み → その先で、もう一回2手読み
手順はこう。
- 自分の候補手Aを打つ
- 相手の最善応手aを読む
- その局面で、自分の最善手A'を読む
- そのあと相手の最善応手a'を読む
- 4手後の局面を評価する
4手後に見る評価(終盤の超実用)
4手後にこれだけ見ると強い。
- 確定石(角・辺)が誰に増えたか
- 空きマスの偶奇(ざっくりでOK)
- 次にパスが起きそうか
4. 4手読みのコツ:分岐を増やさない(“1本道”で読む)
4手読みで苦しくなるのは「相手の応手が多すぎる」時。
だから入門はこれでOK。
- 相手の応手は「一番嫌な1つ」だけ選んで読む
- 自分の返しも「一番良さそうな1つ」だけ選んで読む
完璧じゃないけど、実戦ではこれで勝率が上がる。
5. 終盤の読みで“やりがちなミス”と修正
ミス1:返す枚数で手を選ぶ
終盤でも「返せる!」に釣られると、角筋や確定石で損することがある。
→ まず角・辺・確定石の増減を見る。
ミス2:相手の角手を見落とす
2手読みで一番多い事故がこれ。
→ 相手の応手を読むときは「角が取れるか」を最初に確認。
ミス3:自分がパスする未来を見てない
パスは手番を崩して、読みを全部ひっくり返す。
→ 候補手を打った後の「自分の次の合法手」を必ず確認。
6. ミニ練習:2手読み→4手読み(やり方の例)
黒番。まず2手読みをする。
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
ステップA:2手読み
- 黒が f5
- 白の応手候補を探す(角/辺/パス/確定石を優先)
- 白が一番嫌な応手を1つ選び、その2手後を評価
ステップB:4手読み
- 白の最善応手まで読んだら
その局面で黒の最善手を1つ - さらに白の最善応手を1つ
- 4手後の局面で、角・辺・パス・偶奇を評価
この流れを毎回繰り返すだけで、読みが“作業”として回り始める。
まとめ:終盤の読みは「2手読みを正確に」から
- 2手読み:自分→相手→2手後を評価
- 4手読み:2手読みを2回つなげる
- 相手の応手は「一番嫌な手」から読む(角→辺→パス)
- 返す枚数より、角・辺・確定石・パスの未来を優先する