初手別の方針:C4 / D3 / E6 から何を目指す?(方針だけでOK)
序盤で一番ありがちな迷いはこれ。
- 「定石を覚えてないから不安」
- 「この初手、結局なにが狙いなの?」
でも実は、初手は丸暗記より “方針(目標)” を掴むだけで十分強くなる。
この記事は C4 / D3 / E6 を打ったときに、何を目指すと勝ちやすいかだけをまとめる。
※表記は座標(a〜h, 1〜8)
※盤面図はサイト指定のフォーマットで挿入する。
0. まず前提:初手は「形」じゃなく「流れ」を作る
初手で確定するのは「このあと起きやすい展開の方向性」。
序盤の基本の狙いは共通で、
- 角筋(X/C)に触れない
- 可動性(mobility)を確保する
- 辺は角とセットになるまで触らない
- 返しすぎない
この共通方針を、各初手が“やりやすい形”に落とし込む。
1. C4 初手の方針:中央を制して、相手の自由を削る(バランス型)
目指すもの(ざっくり)
- 中央の主導権(中盤で相手の手を窮屈にする)
- 相手に「返しすぎ」や「悪い入口(角周り)」を踏ませやすい流れ
- 変な偏りを作りにくい=扱いやすい
C4の強み
- 中央寄りで、変な辺接触が起きにくい
- “次の候補”が複数残りやすく、可動性が落ちにくい
C4の注意点
- 「中央で返しすぎ」ると相手が楽になる
→ 返し枚数より 相手の合法手が増えるか を見る
図:C4が絡む典型の序盤感(イメージ)
黒番想定(初手がC4に向かう流れの例)
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
※この候補手が正解、というより
中央を維持しながら相手の選択肢を増やしすぎない、という思想がC4の方針。
2. D3 初手の方針:相手の“自然な展開”をずらして、先に手を作る(手筋型)
目指すもの(ざっくり)
- 相手の打ちたいところ(自然な良形)を外させる
- 中盤で「手止め(相手の合法手を減らす)」を狙いやすい形に寄せる
- 相手が雑に打つと「返しすぎ」や「形崩れ」を誘発しやすい
D3の強み
- 相手の応手によっては、相手側の可動性を削りやすい
- “攻めの形”が作りやすく、相手を誘導できる
D3の注意点
- うまく扱えないと、自分の石が固まって可動性が落ちる
→ 自分の合法手の逃げ道を意識して散らす
図:D3から「相手の手を減らす方向」へ寄せるイメージ
白番想定(D3が作りやすい“相手を窮屈にする”流れの例)
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
ここでも大事なのは「この一手が定石」ではなく、
自分の可動性を残しつつ、相手の可動性を減らす流れを狙うこと。
3. E6 初手の方針:展開を“外側”に流して、角周りの入口管理をしやすくする(展開型)
目指すもの(ざっくり)
- 中央でぶつかりすぎず、盤面を広く使う
- 中盤で「相手の入口(X/C)」を管理しやすい展開にする
- 相手の返しすぎを誘って、後で角周りを有利にする
E6の強み
- 盤面が広がりやすく、相手の一発逆転(角事故)を避けやすいことがある
- 角周りの“入口”を意識したゲームに持ち込みやすい
E6の注意点
- 盤面が広がる=判断が雑だと“辺に触る事故”も増える
→ 辺は角とセットになるまで触らない
図:E6的な「外へ流して可動性を確保」するイメージ
黒番想定
a1
b
c
d
e
f
g
h
2
3
4
5
6
7
8
狙いは、局所で大返しを狙うより
“打てる場所を広く保って”相手を先に詰まらせること。
4. 3つの初手を一言でまとめる
- C4:バランス良く中央主導(迷ったらこれ)
- D3:相手の自然手をずらして主導権(手筋寄り)
- E6:展開を広げて入口管理(外へ流す)
ただし結論はこれ:
初手の違いより、角筋(X/C)回避 + 可動性 + 返しすぎない
この3点の方が100倍大事。
5. ミニチェック:その初手の「方針」に沿ってる?
序盤の手選びで迷ったら、初手に合わせてこの質問だけする。
C4を打ったなら
- 「中央の形を保ったまま、相手の合法手を増やしすぎてない?」
D3を打ったなら
- 「相手を窮屈にできる? それとも自分が窮屈になる手?」
E6を打ったなら
- 「盤面を広く使えてる? 辺に早く触って事故ってない?」
6. まとめ
- 初手は暗記じゃなく「方針」で勝てる
- C4/D3/E6はそれぞれ狙いが違うが、共通の土台は同じ
- 角筋回避・可動性・返しすぎない——これが序盤のコア