毒まんじゅう:一見お得な大返しが負け筋になる例

オセロで一番気持ちいい瞬間のひとつ。

  • 「うわ、めっちゃ返せる!」
  • 「これ打ったら一気に勝てそう!」

でも、その“お得な大返し”が 負け筋 になることがある。
こういう「見た目は得、実は毒」な手を、この記事では 毒まんじゅう と呼ぶ。

結論はシンプル。

大返しが悪いのは「返した枚数」じゃなくて、返した結果として
相手に“角・辺・可動性”の大チャンスを渡すから。

ここでは、毒まんじゅうが起きる典型パターンを“形”で覚える。


0. 毒まんじゅうの共通症状(まずこれを疑う)

「大返ししたい!」と思った瞬間に、最低これだけ見る。

  1. 返したあと、相手の合法手が増えない?(相手が選び放題にならない?)
  2. 角周り(X/C)が開かない?(角を取られない?)
  3. 辺に触る流れにならない?(角のない辺が育ってない?)
  4. 自分の次の合法手が減らない?(自分が詰まらない?)

どれかがYESなら、その大返しは毒の可能性が高い。


1. 例①:大返し → 相手の合法手が爆増(相手が自由になる毒)

状況

中央で気持ちよく返すと、相手は盤面のあちこちで返せるようになる。
=相手が「良い手」を選び放題になる。

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このcandidateが「たくさん返せる手」だとする。
一見得だが、返した結果、

  • 相手の合法手が増える
  • 相手が安全手を選べる
  • こちらは次第に角周りや辺に追い込まれる

という負け筋が生まれやすい。

何が“毒”か(本質)

  • 相手に主導権(選択肢)を渡している
  • “次の1手”ではなく、次の数手の形で損している

2. 例②:大返し → 角周り(X/C)が開いて角献上(即死系の毒)

これが一番分かりやすい毒まんじゅう。

  • 大返しした結果、角の入口(X/C)が合法手として出現
  • 相手が角を取って試合が傾く

典型:大返し後にX打ちが生まれる

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ここで候補がb2(X)として見えている時点で危険。
大返しが絡む局面では、角周りが開きやすい。

※毒まんじゅうの形は「大返しそのもの」より
**“大返しで角周りが開く”**のが致命傷。


3. 例③:大返し → 自分が詰む(逃げ道がなくなる毒)

大返しをすると盤面が自分色だらけになり、
挟める材料(相手色)が減って、自分の合法手が消えることがある。

  • 次の手が少ない
  • 残った手が辺 or X/C しかない
  • 仕方なく危険手を踏む

典型:相手色を消しすぎて自分が窮屈になる

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candidateが「返して一気に増える手」だとして、
その結果、盤面に相手色が残らず、自分が挟めなくなると詰む。

毒の本質はこれ:

相手を消すほど、自分が打てなくなることがある。


4. 例④:大返し → 辺を育ててしまう(角のない辺を相手に渡す毒)

大返しで辺周りの色が変わると、相手に

  • 辺の連結
  • 割り込み
  • 角筋(X/C)

の“材料”を渡してしまうことがある。

典型:角がない辺が“相手にとって育つ形”になる

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辺に石が増えるのは気持ちいいが、角が絡まないなら不安定。
相手の割り込みや角取りの踏み台になって毒化しやすい。


5. 毒まんじゅうを見抜く「たった2つの質問」

大返ししたくなったら、これだけでだいぶ避けられる。

質問1:打ったあと、相手の合法手は増える?減る?

  • 増えるなら毒率高い
  • 減るなら大返しでも強いことがある(手止めになる)

質問2:角周り(X/C)が開く?辺が育つ?

  • 開くなら毒率ほぼMAX
  • 開かない&相手が窮屈になるなら、返してOKな可能性がある

6. “大返しでも良い”ケース(毒じゃない大返しの条件)

毒まんじゅうを避けるのが目的なので、入門としては条件を絞る。

大返しが許されやすいのは、だいたいこのどれか。

  • 返した結果、相手の合法手が減る(手止めになる)
  • 角や辺が絡んで、こちらの安定石が増える
  • 終盤で、**確定読み(最後まで読める)**がある

逆に言うと、これがない大返しは毒になりやすい。


まとめ:毒まんじゅうは“次の局面”で見抜く

  • 大返し=悪、ではない
  • 毒になるのは「相手が自由になる」「角/辺が育つ」「自分が詰む」から
  • 大返ししたくなったら
    相手の合法手と**角周り(X/C)**だけ先にチェックする
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